第23回 正準会員勉強会「チャートを使ったパワハラ発生要因分析」

【内容】
開催日:2026年8月10日(月)9時から10時
参加者:9名
報告者:沼田 博子(共同代表)
今回の勉強会では、ハラスメント事案の分析や防止研修において、「ナインボックス」や「フィッシュボーンチャート(特性要因図)」をどのように活用できるかについて、実戦的なディスカッションを行いました。
1. フィッシュボーンチャートを用いた「パワハラ要因」の深掘り
多くの参加者が関心を寄せたのが、フィッシュボーンチャートを用いた要因分析です。ハラスメントを「個人の資質」の問題に留めず、「組織的な問題」として捉え直すアプローチです。
- 多角的な分析軸: 「パワハラの3要素(優越的な関係、業務上の必要性、職場環境の悪化)」を大骨とし、そこに紐づく具体的な事象(サブケース)を書き込んでいくことで、問題の全体像を俯瞰できます。
- 事案の背景にある構造: 例えば、M&A後の組織における「現場知識の偏り」や「相談相手の不在」、「指導手本がないことによる教育不足」など、複合的な要因が絡み合ってハラスメントが起きている状況を可視化します。
2. 研修やヒアリングにおける実践的効果
参加者からは、これらの図解ツールを用いることで以下のような効果が期待できるとの意見が出されました。
- 客観視の促進: ホワイトボードやスライドに書き出すことで、行為者も被害者も、自分たちが置かれた状況を客観的に把握(メタ認知)しやすくなります。
- 納得感の向上: 抽象的な「指導」の定義ではなく、具体的な言動がなぜ「相当性」を欠くのかを整理することで、研修受講者の納得感を高めるワークとしての有効性が確認されました。

