ビジネスマナー研修の重要性と効果

ハラスメント防止に効果的なビジネスマナー研修

ビジネスマナー研修は、現代の職場において非常に重要な役割を果たしています。

職場環境の向上や生産性の向上だけでなく、ハラスメント防止対策としても注目されています。

ビジネスマナー研修に参加することは、社会人として必要なマナーを学ぶだけでなく、ビジネスの場でのコミュニケーションスキルの向上につながります。例えば、相手の意見を尊重する、適切な言葉遣いをする、プライバシーを守るなど、相手に不快感を与えないためのマナーを学ぶことで、ハラスメントを防止することができます。

無礼な職場では半分の人がわざと手を抜く

 『Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略』では、職場のストレスによってアメリカ経済にかかるコストは1年に5000億ドルにものぼると指摘しています。

ストレスの大きな原因は人間関係であり、職場で誰かから無礼な態度を取られると、以下のような悪影響をもたらすことがわかったそうです。

  • 48%の人が、仕事にかける労力を意図的に減らす。
  • 47%の人が、仕事にかける時間を意図的に減らす。
  • 38%の人が、仕事の質を意図的に下げる。
  • 80%の人が、無礼な態度に気を病み、そのせいで仕事に使うべき時間を奪われている。

職場環境の向上と生産性の向上

ビジネスマナー研修を受けることで、職場でのコミュニケーションが円滑になり、職場環境の向上にもつながります。職場環境が改善されるとストレスや不安などの精神的な問題を抱える社員を減らすことができます。職場環境の改善によって、社員のモチベーションが上がり、生産性の向上につながることが期待されます。

ビジネスの信頼性向上とキャリアアップ

ビジネスマナーを身につけると、ビジネスの場での信頼性が向上することも考えられます。相手を尊重し、適切なマナーを守ることは、信頼関係を築き、人脈を広げることにつながります。また、ビジネスマナー研修を受けることは、なりたい自分に近づくことができます。ビジネスマナー研修に参加することで、ビジネスの場での交渉力やリーダーシップが身に付きます。

さらに、ビジネスマナー研修は、今後ますます重要性が高まっていくことが予想されます。社会が多様化する中で、ビジネスマナーも多様化していくからです。研修で多様なビジネスマナーに対応できるようになると自分自身の成長につながるだけでなく、職場環境の向上や生産性の向上にもつながります。ビジネスマナー研修は、社員の教育や育成において、必要不可欠な研修であるといえます。

ビジネスマナー研修のカリキュラム例

SRCハラスメント防止センターのビジネスマナー研修の一般的なカリキュラム例を紹介します。
人事評価制度への反映、行為者研修なども社労士として対応させていただきます。

ビジネスマナーの基礎

ビジネスマナーの基礎として、社会人としてのマナーを学びます。例えば、挨拶や敬語、電話対応などが含まれます。また、ビジネスの場での振る舞いやマナーも学びます。

ビジネスコミュニケーション

自分以外の人と円滑にコミュニケーションを取るための方法や技術を学びます。例えば、相手の話を聞く姿勢や表情、言葉遣いや声のトーンなどです。これらは、相手の気持ちや考え方を理解しようとする姿勢を示すことにもつながります。また、自分自身も相手から同じように扱われることを期待します。このようにして、相互理解と他者尊重の気持ちが育まれます。

ビジネスマナーとハラスメント防止

ビジネスマナーとして、ハラスメント防止について学びます。万一ハラスメントが発生した場合の対処法も学びます。例えば、自分が被害者だった場合はどうすればいいか、自分が加害者だった場合はどう謝罪すればいいか、自分が第三者だった場合はどう支援すればいいかなどです。これらは、事態を悪化させずに解決するために必要な知識や技術です。

ビジネスマナーとリーダーシップ

ビジネスマナーとして、リーダーシップについて学びます。リーダーとしての振る舞いや、部下ととの成果の共有の仕方、フィードバックの工夫、意義の共有などを学びます。

ビジネスマネー研修ハラスメント防止活用事例

SRCハラスメント防止センターの朴コンサルタントは、毎年、企業でビジネスマナー研修を実施しています。受講者からは「自分自身や他者への見方が変わった」「職場で起きていた問題が解決した」「仕事への意欲が高まった」などの感想を頂いています。

 

参考文献: 『Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略』クリスティーン・ポラス (著)東洋経済社

このコラムは、2023年5月20日配信のメルマガに掲載されたものです。

著者:SRCハラスメント防止コンサルタント 沼田博子

大阪府出身。関西大学大学院商学研究科卒
流通業、人材派遣業を経て社会保険労務士として開業
1996年 社会保険労務士事務所 開業
2001年 有限会社マンパワーマネジメントシステムズ設立 取締役就任
2015年 一般社団法人SRストレスチェック支援センター
(現、未来のワークデザイン研究所)設立 代表理事 就任
2016年~2020年 関西大学会計専門職大学院 非常勤講師
2017年 社会保険労務士法人ハーネスに組織改編 代表就任

保有資格

特定社会保険労務士、シニア産業カウンセラー、ハラスメント防止コンサルタント、キャリアコンサルタント、アンガ―マネジメントファシリテーター、
アンコンシャスバイアス認定トレーナー、プロティアン認定ファシリテーター
衛生工学衛生管理者、公認不正検査士、リフレクションカード・トレーニングプロ

主な業務内容

・労務相談
・心と身体の健康管理(メンタルヘルス・ハラスメント対応含む)
・多様な働き方制度設計(週休3日制、短時間正社員、テレワーク、再雇用制度)
・両立支援(育児・介護・疾病等)のための人事制度構築
・賃金・人事評価制度見直し(ジョブ型、同一労働同一賃金対応)
・高齢者活用(キャリアデザイン研修)

 

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