SRCハラスメント防止センター1周年 「ハラスメント専門社労士が語るパワハラ防止法施行後この1年」オンラインセミナー

表題のセミナーが2023年2月22日に開催されました。
80名を超える申込者があり、当日リアルタイムで視聴した方も20名以上と、盛況でした。

当日視聴されなかった方は、「見逃し配信」が3月31日までご利用いただけます。

ご視聴、及びアンケートにご協力いただいたみなさまには、心からお礼申し上げます。

目次

  1. ハラスメント相談窓口 外部委託のメリット・デメリット(担当:李)
  2. ~人的資本経営を支えるハラスメント防止対策~SRCハラスメント防止センターが提供する「お悩み別研修メニュー」(担当:沼田)
  3. トークライブ「ハラスメント、いまさら聞けないQ&A」(担当:沼田・李・朴)

ハラスメント相談窓口 外部委託のメリット・デメリット(担当:李)

ハラスメント相談窓口は、いまや会社の義務として、すべての会社・団体に設置されているはずです。
しかし、担当者を「ただ決めただけ」で、ハラスメント防止にうまく結びついていない相談窓口も多いようです。

相談窓口がうまく機能するために、社員が担当者となって行う内部窓口だけでなく、外部相談窓口も選択肢に加え、検討していただきたい、そのための情報を提供したいということで、このテーマを選びました。

アンケートでは、このようなお声をいただきました。

  • 相談窓口を機能させるには、担当者が対応できるだけの専門性を身に着けていることや信頼されていることが必要で、小さな会社ほど外部窓口の必要性が高いように感じました
  • 社内の窓口では、相談内容が加害者に漏れ、報復を受けるのではないか、上司のことを訴えるなんて会社を裏切っているのではないか、こんなこと会社に相談すべきことなのだろうか等の心配が従業員にはあるようなので、その部分、外部の窓口であれば、社内で相談するよりは少しハードルが下がるのかなとは、思いました
  • 現在社会保険労務士として顧問先からの相談に数回対応したことはありますが、自分の立ち位置が事業主・管理職や従業員のどこにあるのか、スッキリしない感じが残ることもありました。外部委託のメリット・デメリットの視点から考えてみようかと思います

会社の担当者だけでなく、相談窓口業務をやってみたい社労士のみなさまにも、ご参考になれば幸いです。

(文責:李)

~人的資本経営を支えるハラスメント防止対策~SRCハラスメント防止センターが提供する「お悩み別研修メニュー」(担当:沼田)

人的資本経営とは

 人的資本経営とは、人材を「資本」として捉え、その価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業価値向上につなげる経営(経済産業省)のあり方です。 持続可能な企業経営を行うためには必要不可欠な項目とされています。

人材マネジメントの目的は「人的資源」から「人的資本」へ 

 2020年9月に公表された「人材版伊藤レポート」では、「人材」を「人的資本(Human Capital)」として捉えるべきと考えられました。

 これまで「資源」として位置づけられてきた人材を、「資本」と捉えると、育成投資していく対象となり、人材に投じる金銭的拠出は、「コスト」から「投資」に変わります。

 企業の持続的成長につなげるためには、人材戦略を経営戦略と連動させていく必要があります。

 企業に求められていることは、人材の価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業価値向上につなげるための具体的な経営戦略です。

 AMOフレームワークで示すと以下のようになります。

人的資本経営を支えるハラスメント防止対策とは

 職場でハラスメントが発生すると、職場環境の悪化によるモチベーションの低下や退職者の増加による人材不足、企業イメージの低下及び採用コストの増加等企業に様々な悪影響を与えます。

 AMOフレームワークで見ると、いくら能力をあげても動機や機会が低くては、業績向上につながらない状態を作ります。

 ハラスメント防止対策に取り組むことで、職場環境が改善され、動機や機会が高くなり、人材の保有する能力を最大限に引き出すことに効果を発揮します。

“お悩み別研修メニュー“

ハラスメント事案は職場で起きている問題の氷山の一角です。顕在化している問題であるミスや欠勤、休職、長時間労働だけでなく、潜在化している問題であるコミュニケーション不足や指導力不足、あいまいな業務分担、危険な職場環境に加えてプライベートの問題等様々な原因が複合的に絡み合って発生します。

 防止対策も企業の課題を把握して、優先順位を決め、取り組み策を検討しなければなりません。

 まずは、SRCハラスメント防止センターが提案するお悩み・原因別の研修メニューを参考にご検討ください。

(文責:沼田)

トークライブ「ハラスメント、いまさら聞けないQ&A」(担当:沼田・李・朴)

 

第三部は事前に頂いたご質問に、沼田と李が回答する形で進行しました。

 沢山のご質問を頂いた中でも、多くの方に共通するであろう質問に絞らせて頂きました。とは言え、『いまさら聞けない』というタイトル通り普段は聞けないような話も多く、進行を務めた私としても大変勉強になりました。

 相談窓口業務を開始するにあたっての必要な準備から始まり、ハラスメント研修の具体的な効果、相談を受けるにあたっての心構えや自信の付け方など、実際にハラスメント対策の現場で長く活躍してきた二人だからこそ回答できる内容で、非常に興味深く有意義な時間であったと思います。

 今後こうした内容をまとめ上げていくことで、研究会としての貴重な財産となるかも知れませんね。

参加者の感想

  • 事業主さんから問われたり、対応する際の準備(物理的にも、心構えでも)するためにとても参考になります。
  • 実例を聞かせてもらえたり、2回目以降の研修のあり方や短時間の研修枠の場合のこと、相談窓口として具体的な対応のアドバイスがとても勉強になりました。自分自身ハラスメント対応は苦手意識でいっぱいだったのですけれど「そもそも相談者は自信をもとめているのか。謙虚に寄り添ってくれる人を求めているのでは」という言葉が心に残りました。
  • 大変丁寧に具体的にご回答いただきまして感謝いたします。 李先生の何かのきっかけがあって勉強して経験を積み重ねた結果として得意分野として自信を持つに至るというのは、本当にその通りだなと思いました。また、沼田先生の寄り添ってしっかり謙虚に対応してくれる人を相談者は求めているという言葉も響き、それであれば私にも適性はあるかもしれないと逆に少し自信が持てました。

(文責:朴)

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SRCハラスメント防止センター1周年 「ハラスメント専門社労士が語るパワハラ防止法施行後この1年」オンラインセミナー” に対して2件のコメントがあります。

  1. 五百川 篤子 より:

    当日参加させていただきました。キャリアデザイン・変身資産研修の組み合わせが、どのようなものか知りたかったです。引き続き勉強させていただきます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
    この研修の資料のダウンロードはもう終わりましたでしょうか?
    可能であれば、いただきたいと存じます。

    1. 李怜香 より:

      五百川さん、当日のご参加、そしてコメントありがとうございます。
      キャリア関連の研修内容については、勉強会でやってもいいかもしれませんね。
      ご要望出していただけるとありがたいです。
      資料のダウンロードについては、別途ご連絡いたしますね。

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